医療気功教室 9月 期末食事会

今期も、9月末に食事会を設け、各自の3か月を振り返っての感想を話し合い、玉木先生との質疑応答を行いました。

 

3か月を振り返っての感想と玉木先生の話

  • 目を傷めてから、スワイショウは目を閉じてやる事が多かったが、目を開けてやってみましょうという説明を聞いて、開けてやってみたら、邪気を捨てる意識が明確になると感じた。今までは、目をつぶってやる事に慣れて、流されながらやっていたと気付いた。天気がいい時には光がまぶしいので、半眼にしてやっている。

 

  • 丸6年が経って、中だるみの時期。変に慣れて、流して気功をしているところがあり、反省。2011年に、一度に色々な事が起き、10月から気功を始めた。今年の9月、多忙を極め、2011年と同じような状況になったので、気を付けようと思った。ただ、前回よりも、生活のペースがつかめ、何があっても軟酥観や三線放鬆功で対処できると解り、自分を客観的に見られるようになってきた。それが気功を続けてきた効果で、気功が身についてきたと感じられる。

 

  • 8月の検査結果で小康状態だった事に担当医が不思議がり、治療法がベストだったのではと。気功でその状態を維持しているかどうかは解らないが、自分では現状が一番だと思い、3つの気功を継続してやっている。最近は、自分なりに考え、スワイショウで肩甲骨が開くように、動きに力を入れてやっているが、終わると疲労感がある。今後も続けていきたい。

 

  • 引っ越す事になり教室には来られないが、家でテキストや教科書を見つつ気功をやり続けたい。途中でやめるのは残念だが、こちらに戻ってきた時には、また気功教室に来たいと思っている。

 

  • 軟酥観がどうしていいのか解らないところから、気持ちがいいと思い始めたところ。やっと流れが解り、これからという時に残念だが、仕事の都合でしばらくお休みする事に。気功は気持ちがいいので、DVDを見ながら、テキストや教科書を参考にしながら続けていきたい。

 

  • 軟酥観の光が丸い光ではなく、明るいパッという感じの光が入ってくる。立禅では、気がコイル状にグルグル渦を巻きながら入ってくると感じるが、これでいいのだろうか?と。

 

  • 今、環境の変化に疲れはて、どう折り合いをつけ暮らしていくのかが課題。神経質で音に敏感だが、教室で気功をしている時には、教室の前を走る電車の音も工事の音も耳に入らず気にならない。そこに解決の糸口、活路があるのではと考えている。

 

  • 何か出来事があると、マイナスの妄想が広がり、そこから体の不調を起こしている事に気づいた。出かける直前に血圧が急に高くなり“どうしよう!”と驚いたが、その“どうしよう”という思いを捨て、深呼吸をしたら気持ちが落ち着き、血圧も下がった。日常の気づかない“思い”が沢山ある。スワイショウで、自分では何が余分か解らなくても、一切捨てる事が大事だと思った。遺伝、食生活、生活習慣、思いの癖で自分は成り立っている。[捨てる] [気づく] を大切に、気功を続けていきたい。

 

  • 朝起きたら15分、太陽と共に気功をしている。そうすると顔を洗っていない事や歯を磨いていない事が、すごく気になる。邪気を捨てて、さっぱり感があるからこそ感じられる。今期、その違いを感じた。三線放鬆功は、悩み迷った時に、潜在意識の中で答えをもらえていたので日常の大切な時間だが、それも思いだからと、からっぽにする事を考えるようになった。何も考えていない瞬間があり、それを広げていきたいと考えてやっている。そうすると、何もないけれど何かある。宇宙観というか、そういうものをちょっと感じつつあるので、未知なものが沢山あるのではと、それに挑戦し始めたところ。

 

  • 前期は気を感じず、今期は気を感じる事ができた。その違いは、集中できているかどうかで、前の3か月は慣れてきてなれ合いになり、集中力がなかったのだと思う。無になるのはすごく難しいし、できるのかどうかも解らないが、だんだん無に近い状態で立禅を行えるようになり、気を自然に感じる事ができるようになった。無に近づいてやると違うと発見できた。大きな変化はないが、健康で、色々な事があっても乗り越えられ、明るく元気にやってこられたのは、気功を続けているおかげだと感じ、感謝しつつ、これからも続けたい。

 

  • この3か月、向き合わなくてはならない課題が沢山あり、エネルギーをとても使うので、一日、一週間、一か月の中で、集中とリラックスのリズムを、ある程度作らないとだめだと思った。年齢と共に、体のリズムの切り替えが難しくなり、体力的にも精神的にも、回復に時間がかかるようになった。集中力と切り替え、そして心身のリズムを感じつつ過ごしていく事で、乗り越えられたと感じた。集中し続ける持続力は気功で訓練されるが、もっと深く集中すれば、もっと早く切り替えられるようになると思うので、それができるようにしていきたい。

 

  • 今期は自分に我があると気功で気づいたところから始まった。両手に沢山の荷物を持ち身動きできないという鮮明な夢を見て、こんなにも手放せない我が沢山あるのだと気付かされた。これからもスワイショウで捨てて捨てて、三線放鬆功で自分と向き合い、自分を知ることで、手放せない大荷物、我を捨てていきたい。

 

玉木先生の話

  • 気功をやっていると、中だるみ、スランプは必ず来る。そうなった時には、いいものか悪いものか解らなくても捨てる。小道に入った時、何かにとらわれてしまった時にスランプに陥り、だめだな・・・と思うので、そういう時にはスワイショウに専念する。いつも当たり前にやっている事を、形を意識してやってみたり、閉じていた目を開けてやってみたりすると、マンネリ化したものが新鮮に感じられたり、違った気功を味わえたりする。形ばかりを気にすると、そこにだけ意識がいってしまうので、気にするような気にしないような・・・という中から体験学習で、丁度いい心の在り方を模索していかれたらいい。

 

  • 体の調子が悪くなったり、チャンスもピンチもまとまって来る。その渦の中に入ると、どうしても、もみくちゃになってしまう。それが来た時に、気功があるから大丈夫と思え、対処の仕方を知っていて、客観よりちょっと高い俯瞰の位置から自分を見れると、ザワザワしている部分が落ち着いて見え、冷静になり、今とるべき道が見えてきたりする。

 

  • 三線放鬆功の時の、頭の上の光のイメージは丸くなくてもいい。立禅でコイル状に気が入ってくるというのは、体の中に気の大きな通り道があって、螺旋階段のように下からエネルギーが回って入ってくる感じがあるので、それを感じているのかもしれない。人によって感じ方は様々で、手のところから感じる人もいるし、足から感じる人もいる。

 

  • 自分で変えられる環境もあるが、なかなか変えられない環境もある。その中で、どう過ごしていったらいいのか?を編み出してもらえたら、その工夫が他の人の福音になってくると思う。人間は五感で感じるから、それが感じられないような音楽をかけるとか、部屋の模様替えをしてみるとか、ある程度防音にするとか。気功教室は電車の走行音が響くので、普通の人が入ったら、こんなところで気功をするの?と思うような環境だけれども、逆に、そういう中でも受講生の皆さんは気功に集中できているので、やれない事はないと思います。

 

  • 集中は難しいが、数息観といって、息を吸って吐いて・・・とやるだけでも、呼吸のみに集中できる。三線放鬆功で弛緩が自在にできるようになると、自律神経の交感神経と副交感神経が整う。自律神経が乱れると、体に色々な症状が出てくる。心と体は密接に連動。心一つで病気が良くなったり悪くなったりする。精神論ではなく、心と体は関連性があるという視点で見ていくと面白い。

 

  • 表面意識では“我”を自分と思っているが、それは自分ではなく、万人が持つ“エゴ”の様なものであったりする。その“エゴ”を取った先に、本当の個性とか特性が出てくる。人間の“エゴ”は似たり寄ったりで、誰もが同じような事で同じような反応をするので、その分を引き算して初めて、本当の自分が見えてくる。その引き算の方法としてスワイショウがある。

 

  • 人それぞれ気の感じ方がある。人それぞれの感じ方自体がその人の個性でもあるので、それを楽しみながらやっていかれたらいい。気功はこの一時間だけではなく、日常生活に生きてくるものなので、日常の中に気功を取り入れ、気功の中でも、少し日常を考えるような考えないような感じで、三線放鬆功で考えてみられてもいいかなと思う。

 

質疑応答】  Q受講生  A玉木先生

  • Qなかなか自分で気を感じられないが、何年経ったら感じるのか?どうしたら感じられるのか?
  • A気を感じる一つの目安は3年。ここで感じると思うと、意識がそこだけにいってしまい感じられないくなる。教室を変えた時に、気が変わったと感想でおっしゃっていたので、何かどこかで雰囲気がいいとか悪いとか感じてはいるが、それが気だと繋がっていないだけなのではと思う。大体は変化があまりなく、ある日突然開ける事もあり、また、あまり変わらない状態が続いて・・・という感じでもある。あきらめた頃に色々感じられる事も多い。

 

  • Q色々な事を考え始めるとスワイショウの回数を数えるが、それが頭に残ってしまう。
  • Aそれはいい工夫で、色々な工夫がある。人間の脳みそは考えたい臓器。考えて、苦や不安を集める。そういう脳の習性を知っていれば、アッ!また脳の表面意識が動いたな!と一旦回路を切って、もう少し深い方の意識に入っていく事ができる。スワイショウで息を吸って吐く時も、回数を数えるのは頭を使うので、阿吽の呼吸というように、ア・ウン・ア・ウン・・・という呼吸でもいい。十人十色、色々な邪念の取り方がある。その方法を、食事会の時に「私はこんなやり方でやっています」と話すと、他の人が困った時の参考になる。悪い事をずっと考えていると、考えれば考えるほど、その回路が太くなり、いつもその事を考えてしまうので、オンになったらオフにし続ける。そうやっていくと、いつの間にか少し楽になってくる。

 

  • Q今日は気を感じたが、全く感じない日もある。今日はどうでるのかな?と楽しみにしている。
  • A気に敏感になると、逆に悪い気も感じてしまうので、感じすぎた時にどうするかが一つの課題でもある。五感が過敏になった時の、シャットダウンの仕方を工夫しておくといい。

 

  • Q家で気功をやる時は、スワイショウ→脊椎の矯正→三線放鬆功・軟酥観→立禅→自発動功と順番にやらなくてはいけないのか?それとも、今日は瞑想をしたいからと、いきなり軟酥観から入ってもいいのか?また、三線放鬆功で手がダラリとすると落ち着かず集中できない感じがする。私は手が自分の体にグッと触れている方が落ち着くので、そういう姿勢でもいいのか?
  • A日常生活の中ではなかなか一時間はとれないので、気楽にスワイショウをやったり、脊椎の矯正から入ってもいい。頭で考え過ぎたら、座ったままでもかまわないので瞑想状態に入って、ほんの2~3分でもいいからいつもの意識を切ると脳がリフレッシュしてくる。軟酥観をやった後に、邪気が抜きたくなってスワイショウをしたくなる事もある。時には自発動功から入って、パッと動いてもいい。どこから入ってもかまわないので、2~3分でいいから気功をやっていただくと違う。三線放鬆功はまず、体の三線、前面・後面・側面の各部分を意識して緩めましょうという入口はあるけれども、家で気楽にやる時には、自分が一番、瞑想に入りやすい楽な姿勢でやるといい。座禅のように座ってもいいし、胸に手を当ててもいい。自分が集中できるポーズがあると、今度はそのポーズをする事によって集中しやすくなるので、それを見つけておくのもいい。

 

  • Q椅子に座って三線放鬆功をやると、腿に手のフウコウつけてやるのが難しいので、手を膝にのせて座禅の形でやってもいいのか?また、立ってやる時には、手のフウコウを腿に付けたままにしておくのか?
  • A普通に座ってもいいし半跏座でもいいので、自分の楽な姿勢でやるといい。瞑想状態に入りやすい入口を見つけておくといい。三線放鬆功は全部を緩める自律訓練法の一種のようなところもある。自分の苦手な事も含め、一個一個緩めていく、緩める練習をするという事と、困った時にすぐに入れるようにという二本立てで考えていく。練習を積んで自己流にやるのと、できていないのに自己流のやり方をするのとでは、土台ができているかいないかという意味で大きな違いある。教室は皆さんの日常の中の土台を作る場なので、土台の所はある程度形にそって覚えていった方がいい。何が良くて何が良くないのか解らない部分もあるけれども、解っている部分もある。解らない事があったら、スタッフに気楽に聞いてほしい。練習で来ている時は、皆で合わせてやり、自宅では緩急をつけて、多少崩してもかまわない。やらないより、やった方がいいので、やり続けていただきたい。

 

  • Q力を入れて気功をして疲れるのは?
  • A邪気を強く抜こうとすると、最初は力が入る。ある程度やりながら、でも、ずっとやり続けると肉体も疲労してくる。運動としての限界を超えない事が大事。

 

  • Qスワイショウで、ただブラブラ手を振っているよりは、意識を持ちつつ、区切りがいいように動きを止めようとすると力が入る。スワイショウは、邪気を抜こうとする気持ちが強いので、力が入る。抑える時にも力が入る。
  • A動きを止めない方がいい。意識は重要だが、逆に、意識が強すぎると気持ちが重くなるから、意識はするが、あまり強くは思わないという、その加減が大切。肉体の一部分に力を入れるより、手を一本の棒、一つのパーツのような感じで振った方が、逆に邪気などが出やすい。色々試してみるといいのではないか。抑えのスワイショウで抑える時には、力を入れてもいい。

 

  • Q内臓の浄化の時に、マットに横になるとすぐに意識がなくなり睡眠状態になる。
  • A軽い睡眠状態にいくかいかないかがアルファー波状態で、一番脳が休まる状態ではあるので、そこでいい曲とか声を聞きながらやると、体が修復される。寝ている間も体は修復されていくので、すごく疲れている時には、DVDやCDを流しつつ寝ると、実際に気功の動作をしなくても、音の波動等で修復される。具合が悪くて寝込んでしまった時には、CDやDVDを、そのように使ってほしい。

 

  • Q軟酥観と立禅と、立つ時の違いがよく解らない。
  • A軟酥観は緩めて捨てる、立禅は気をためるので、逆と言えば逆。邪気が抜けた先に気が入ってくるから、全て抜けて弛緩してくると、立禅では気が溜まりやすくなる。スポイトと同じで、空っぽの中には入ってくるが、中が詰まっていると入ってこない。そのためにスワイショウで捨てて、緩めて、頭を空っぽにしていくと気が入りやすい。

 

  • Q三線放鬆功ではゆるめるぞとか、立禅では気をためるぞとか、意識した方がいいのか?
  • A三線放鬆功では少し意識するが、立禅は意識するのではなく、やっている内に自然に気が溜まってくる。今日は感じられたけれども、感じない時もあり、その積み重ねの中で、今日初めて気が回ったとか体感されてくるので、逆に意識はもっていない方がいい。いつもと違う感覚があった時が、一番最初に感じた時でもあると思う。気を感じたか感じないかがどうしても気になると思うけれども、医療気功なので、一番大切なのは、自分の体が元気になる事。感じる感じないも邪念の一種として流していくといい。