2015年12月 クリニック&医療気功教室 忘年会

12月は、毎年、忘年会を行っています。

楽しく食事をしながら玉木先生と話し、一人ひとりが一年を振り返ります。

 

玉木先生の挨拶

クリニックと気功教室は西洋医学と東洋医学を統合して、心と体の両面から見ていくという統合医療の双翼を担っているもの。人体は小宇宙に例えられるが、人間の体は宇宙と同じように未知のエネルギーに満ち、自分達が何もしなくても、日夜、精密な仕組みの下、休むことなく働いている。そんな中、私たちは四苦八苦といって、生きる苦しみ、老いていく苦しみ、病気の苦しみ、死に向かう苦しみ、嫌な人との人間関係や大切な人との別離、自分の思うようにならないことや、感覚がすごく過敏になってしまうといった苦しみにみまわれている。時にはそのような苦しみにのまれてしまう事もあるが、そういう時にはたまきクリニックと医療気功教室を思い出して、一人で抱え込まずに、ぜひ、駆け込んでいただいて、心と身体が健全にあるための杖として活用していただきたい。

 

一年を振り返って参加者の話

気功教室

✿5年目。今年は、親戚の方が亡くなり、息子が一人立ち、長男の結婚、その準備の最中に常総市の大水害で親戚や知り合いが被災。結婚式後、妻が一か月入院、母の介護が自分にかかってきた。1~2度休んだけれども教室に通い続け、その中で気持ちをコントロールする事ができ、気功教室に感謝している。

 

✿入会は今年の5月。三か所の気功教室に参加。3つの気功教室で共通する事は立ち位置。気功をやりながら、真っ直ぐ、真ん中に立つ事で、いいバランスが作られている。ジムにも通っているが、やり過ぎて疲れから風邪をひき、やり過ぎずほどほどにやる事が一番大切だと思った。この気功教室も質問しながら自分なりに理解し、色々な勉強をして、自分なりに健康な状況を保っていきたいと思う。

 

✿1年8か月。一年経った頃から気功に集中できるようになった。パンフレットを見て軽い気持ちで始めたが、今ではやめられなくなり、教室に来て気功をするのがすごく気持ちがいい。深く考えず、感性で動き、気功教室に通う中で色々なものを得ながら自分を成長させていきたい。このような会に参加できる事、自分が健康でいられる事、医療気功に巡り合えた事に、今、感謝している。

 

✿2年2か月。2年経っても気が感じられず、よっぽど鈍いんだと呆れる一方、今までスタミナが無く外出や用事をするとすぐに疲れてしまっていたのが、今年は毎日動き回る事ができるように。中年以後の体調不良も軽くなって、ずいぶん元気になったと感じている。焦らずにあきらめずに楽しく気功をし、元気な体になり、やりたい事やるべき事を一つでも多くできるような一年にしたい。気功に巡り合えてうれしく思っている。

 

✿私はクリニックで週一回先生に診察していただくほど病気の真っ最中。昨年病気にかかった時には、こういう所に出られるとは思わなかった。74歳で病気になった。この年齢になるとあまりいい事がなく、毎週色々な事が起こり邪気だらけなので、パンフレットを見て、邪気を祓えるのは気功だと思って教室に来た。まだ3か月だが、悪くなるけれども戻る事ができるようになった気がするので、続けていきたい。

 

✿私は一緒にこの教室に入会した友人が、彼女らしくない病気になってしまった事に本当にびっくりした。でも、やはり、私達は老後になると色々な不安が襲ってくるので、そういう事もなるべく受けないようにと思って、彼女と一緒に気功を勉強させていただいています。

 

✿水曜日の夜のリフレッシュ教室を始めて一年。当初は3名で始めたが今は6名になり、楽しく時間をもたせていただいている。2月にまた、自由が丘の読売文化センターで¥1080で一日体験ができる企画があるので、是非、興味のある方に声をかけていただきたい。

私自身では、気功を通して自分を知るという作業をずっとやっている。自分の事というのは他人の事よりも解らない。心と身体は連動しているから、自分の思考の癖や行動パターンが解ってくると、自分の体の不調や未病を防ぐ事ができ、生きていく事が楽になる。ストレス社会で緊張を強いられる方が多いけれども、身一つでリフレッシュ、リラックスでき、ニュートラルな自分に戻す事ができる気功があるということは、強味であり幸せだと思う。皆さんと体感を共感しながらやっていきたい。

 

✿今年は年明けに愛犬が亡くなり、父の具合が悪くなり介護をし、9月には看取り、この頃やっと落ち着いてきた。歩きながらフッフッと息を吐きながら邪気を捨てたり、12月に入ると急に自発動功がしたくなって、家では勝手に動いたりしている。直近の目標は、3年気功に通って、表彰式で先生と一緒に写真を撮る事。

 

✿最近、気功は私の生活に無くてはならないものになっている。5年前から東日本大震災の仮設住宅に暮らしている被災者の方々のお手伝いを続けていて、物作りや人と話す機会を設けるために必要な物資を集めて送っている。仮設住宅がゼロになるまで続けたいと思っているが、自分が健康でないと他人を援けるどころではないので、来年も一生懸命邪気を捨てて、元気になって続けていきたいと思う。

 

✿今年の中旬頃から体調を壊したが、気功をやる事でなんとか回復。年齢と共に肉体的な衰えを少しずつ感じているが、肉体的にも精神的にも困ったり大変な時には、気功をやると必要なエネルギーを生み出す力がついてきたり、どうしたらいいのかというヒントや知恵を知らしてもらえたりするので、気功はずっと日々やっていくものだと感じている。焦らずあきらめずコツコツと地道にやっていきたいと思う。

 

✿クリニックと気功教室の両方に係っている。生老病死の老いの苦しみを味わい始めたところで、体が動かなくなり、集中力が欠け、記憶力が落ちたために色々な事を手放さなければならず、理屈ではなく本当に手放すという事が、こんなに動揺することなのだと初めて味わっている。次の目標はもっと削ぎ落とし研ぎ澄まされた、この教室の気功を極めていきたいと思っているので、見守っていてほしい。

 

✿焦らずくさらずあきらめずが、今年は本当に大切な言葉になった。人と比較すると焦ったりくさったりするので、この言葉の通り、一歩一歩前進していきたいと思う。気功教室の皆さんと一緒に気功ができて、とても勉強になり、また幸せな時間を過ごす事ができたことに感謝している。

 

✿この1年は精神的にも肉体的にも過酷な1年だった。今日は2か月ぶりに教室に来たけれども、三線放鬆功の途中から金色の空気が立ち込め、何かすごい!うれしい!たのしい!という気分に。たぶんこれは、教室の気のおかげで、皆さんと一緒にやる気功の素晴らしさを改めて実感。来年は穏やかな年になり、気功教室にたくさん来られますようにと願っている。

 

✿1年間たくさんお休みもし、あまり成長できなかったと思うけれど、2つ気付いた事がある。1つは、自分が負のエネルギーの“怒り”を持っている事を知り驚き、それを祓えない自分に腹が立ち、17年間私は気功で何をしてきたんだろうと。もう1つは、感気の言葉かけが変わった途端、自分の手の間の長方形の気が丸くなり、言葉一つで感じているものがこんなに変化するのだと。これからも新しい発見を楽しみに練習していきたい。

 

✿今、大阪で気功教室をさせていただいている。大阪で気功教室をさせていただけるのは、この教室でインストラクターをさせていただいたからで、家族の支えがあり、教室を開けばそこで沢山の方にお世話になり、出席してくださる方がいて、皆さんのおかげで教室が成り立っているのだと感謝で一杯の年だった。来年も自分ができる事を一つひとつこなしながら、精進していきたいと思う。

 

【クリニック】

✿気功教室には通っていないが気功は毎日やっている。自分を縛りやすく緊張する性格で肩や首が痛くなるが、三線放鬆功を寝転んでやりながら自分の心と体の声を聞くようにしたら、少し体調が良くなった。脳だけで動くと体の動きを無視してしまう事もあるので、頭では読み切れない、言葉として感知できない自分の“気分”を、気功を利用し三線放鬆功で感じている最中。

 

✿今年は今までにないくらい色々な事があって、心身ともに疲れた。仕事の面では毎日楽しくさせていただいている。ミスをしないように、来年も1年間頑張っていきたいと思う。

 

✿今年は目まぐるしい1年だったけれども、その中で、自分がまずしっかりする事、自分に正直である事、誠実である事、そして自分がやるべき事をしっかりやれば、自分が潰れることなく、周囲に影響されず進んでいけるのだと改めて感じた。来年は自分をしっかり持ちながら、楽しく皆さんと仕事をしていきたいと思う。

 

✿クリニックで働き始めたのも最近で、慣れない事が多く迷惑をかける事もあるが、来年はクリニックの役にたてるように頑張っていきたい。

 

✿昨年の忘年会の時は業務を覚える事に一生懸命で、あっという間に過ぎていった。今年は業務の幅も広がり、できる仕事も多くなってきた。来年は新しい方も入ってくるので、徐々に色々な事を教えていけるように、更に成長したいと思っている。

 

✿患者さん一人ひとりとの人間同士の信頼関係が一番大事だと日々痛感している。この事を念頭に置きながら、来年は認知行動療法なども力を入れて取り組めるよう頑張っていきたい。

 

✿患者さまと深く係るような業務には、なかなか係る事ができなかったけれども、安全安楽に、心療内科という事を忘れず、患者さまの立場に立って考え、確認しながら業務を行っていきたいと思う。

 

✿社会が混迷している今、患者さまの悩みの一つひとつを真摯に、正しい知識を持ちながら理解し、対応していかなくてはと切々と感じている。自分が今学んでいる分野の方がカウンセリングにみえたりといった不思議な出会いがある。そういう出会いの中で、何かお助けできる事があれば、それが私の幸せにも繋がると思うので、焦らず学び続けたいと思っている。

 

✿今年は父の闘病生活、6月末には義母が転倒して骨折し、看病・介護の日々。犬も具合が悪くなり、今年はもう何もないと思っていたら、最後の最後に息子が足を骨折という1年だった。皆様にご迷惑をお掛けしながら、なんとかここまでやってこられた。心理学の勉強に9月から復帰、気功教室にも来年から戻りたいと思う。

 

✿勉強させていただく事の多い年で、毎日新鮮な思いで1年を過ごさせていただき、感謝の気持ちで一杯。気功教室も12月からリフレッシュの方にお世話になり、教室の皆さんのお話を伺って、気功の深さを感じ、精進していきたいと思っている。

 

✿毎日仕事を覚える事に精一杯で、勉強する事だらけ。先生や先輩に質問ばかりして、あっという間に時間が過ぎてしまう。来年はもう少し周りに目を配る事ができるようになり、患者さまに、たまきクリニックに来て良かったと、あのクリニックいいわよと思っていただけるよう、その十分の一、百分の一でもいいので力になれたらいいと思っている。

 

✿やっと患者さまの顔と名前が一致してきた。初めは患者さまの治療をしていけたらと思っていたが、反対に自分自身が元気をもらっていると感じている。来年は新しい家族も増えるので、ご迷惑をお掛けすると思うが、よろしくお願いします。

 

 

色々な質問に玉木先生が答えてくださいました。

 

三線放鬆功と立禅の違いについて

三線放鬆功は白隠禅師が結核を治すために考案されたもので、緩めるという事と、光を入れて治していく光治療に近いものです。光のイメージがなかなか湧かない方は、クリニックに鬱や睡眠障害にも効果がある光療法の機械を入れたので、一度体験していただくと、この感覚なんだと解っていただけると思う。立禅というのは気を貯める、気の充電。人間は朝起きてリセットして、一日行動して消耗して、寝て充電しているけれども、寝ても充電できなかったり、病気によって漏電していたりする。最近では感情労働という言葉があるが、肉体労働、頭脳労働と同様に、気配りや心配などによっても非常にエネルギーを消耗してしまう事が解ってきた。この消耗したエネルギーを補充するために立禅を使ってほしい。三線放鬆功は脳に光を入れるんだな、立禅はエネルギーを貯めているんだなと意識する事で、気功がより解りやすくなっていくと思う。意識し過ぎも頭でっかちになってしまうので、想うにて想わず、なんとなく想うくらいに意識していただくと丁度いい。

エネルギーを貯める時のイメージとして、地球の中にはマグマのエネルギーが蓄えられている。自分の中にもマグマの様なエネルギーの中心部があって、それが丹田。外からの地球のコアのマグマのエネルギーと、自分の中の丹田のエネルギーとが呼応して動きが出てきたりもするので、自分に合ったイメージ、自分に合った言葉を見つけていくという事も重要。例えば、三線放鬆功の光の繭のイメージも、繭そのものをイメージすると閉鎖空間で嫌だと感じる人もいる。言葉で説明するけれども、言葉で説明できない部分が気なので、気を色々な事でキャッチしてほしい。また、感じたものを言葉に出して人に伝える事もできるので、こんな事を言うと変に思われるのではと思わずに、話していただけたらと思う。

気を感じる事についても、感受性は人それぞれなので、敏感な人、普通に感じる人、感じない人、色々ある。石の上にも三年という諺があるように、気が全然解らない、感じないという方も、三年表彰が終わったあたりから、本人は解らなくても人から見ると何かしら変化が感じられたりするので、変化を静かに楽しむという感じでやっていってほしい。

 

【丹田の気を徐々に使うとは】

丹田はエネルギーの貯蔵庫なので、一旦、気を丹田に取り入れる。上手に使うには、自分を知る事。入ってきたエネルギーに応じた動きをするのは結構難しい。人間はどうしてもやり過ぎてエネルギーを消耗したり、動かな過ぎて不完全燃焼を起こしたりしてしまう。人間の脳は刺激を求め、達成感でやり過ぎて焦る部分があるので、脳の癖を知る事が大切。腹八分目と同様、八分目が丁度良い量で、一杯に満ちたという状態は本当は過ぎた状態なので、自分の感覚で、お腹の感覚、運動の感覚、色々な感覚でそこが身につけられるようになると、自分にとって丁度いいエネルギーに応じた動き、仕事の仕方や休み方が解ってくる。そこは人それぞれ違うので、自分の事をよく知って上手に動かしていく事。また、疲労と疲労感も違って、楽しい事や好きな事は、本当は体が疲労しているのに、脳は疲労を感じないからどんどんやってしまう。だからこそ、体の声を聞いて脳を暴走させず、気を一気に使わず徐々に使う方が安全。体と向き合う事は宇宙と向き合う事でもある。

 

【元気すぎて過信して眠れない病気に】

長年の無理が積もってある時期に出てくる事もあるので、気をつけてほしい。体調は刻々と変化し、ある時、急変したりもする。常に、今のコンディションはどうなのかな?と相談しながらやっていかれるといい。睡眠は必要だけれども、寝過ぎもよくない。ストレス社会で体内時計が乱れ、天体の運行とずれてしまうので、そこを戻していく。体内時計は、腹時計など、細胞の隅々まであるが、一番沢山あるのが脳なので、雨や曇りの日でも三線放鬆功で光を入れてリセットしていく。光療法で目の中から光を入れて、脳の中を照らし出していく。月に雲がかかる様に、心に不安や恐怖の影が差し、せっかくの満月が見えなくなってしまう事もあるので、その曇りを気功で、スワイショウで祓う。やらなくて落ちていくのはあっという間。地道に毎日積み重ねて、焦らずあきらめずくさらずに継続していってほしい。人の心は十人十色だけれども、誰もが同じようにコントロールしがたい心と体を持っている。雑に使うとすぐに壊れてしまうけれども、きれいにメンテナンスして丁寧に使ってあげれば長持ちするし、使い勝手もよくなるので、丁寧に可愛がって使ってほしい。

 

【違う気功の動作が出てしまう】

それは出てもかまわない。引き寄せの法則で、自分に必要なものが寄ってくる。ただ、その時の波動によっては不必要なものも寄ってくるので、自分が引き寄せたものが、自分にとっていいものなのか?正気となっていくものなのか?恐怖や不安が引き寄せた余計なものなのか?を自分でセレクトしていく。セレクトも、脳みそでは解らないので、やってみて元気になる、気持ちがいいものはとりあえず良しとし、理屈としていいかもしれないけれど、やっていて具合が悪くなったり滅入ってくるものはやめてみようかとセレクトしていく。

 

【病気の患部ばかり気になる】

患部だけを意識すると、そこだけに気が集中して、末端の気がなくなってしまう。全部の営みの中の患部でもある。陰陽五行の相生相克の成り立ちの中で治っていくので、患部ではない所が治っていく事で、巡り巡って患部が治ったりもするので、あまりそこにばかり集中しない。ちょっと意識してさっと気を送るのはいいが、意識し過ぎるのはよくない。

 

【病気の数値が小康状態】

小康状態というのは頑張っているという事でもある。ほっておくと弱って衰えて病んでいくから、そこが頑張りながら保っているという事でもある。気は生きていくエネルギーなので、無理せずに、やり過ぎて疲れたり、気功が嫌いになったりしないように、日常に気功をちりばめ、続けていってほしい。